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⋈投票日は、7月10日(日)
2022年07月04日[09:50]
 いかに安くモノを売るかという考えは、製造者の利益を搾取する行為だと思う。

 製造者が利益を上げられなくなると、皆が皆、売れるモノばかりを造るようになって、高品質なモノや新機軸なモノが現れなくなる。
 結果、同じような商品ばかりが並び、消費者からモノを所持する喜びを奪うことになる。
 そして、海外から挑戦的な製品が現れると、多くの人の関心を集めることになる。
 一般人としては「ものづくり日本」などと言っていられない状況に陥っているのではないかと感じている。


 そんな中にあって、漫画、アニメ、ゲームなどの娯楽産業においては、世界に通用する力のある作品を多数抱えているのが今の日本である。


「表現の自由」あってこその現状であるが、表現が規制されるとどうなるか。

 規制対象を判別するための省庁(仮に規制庁とする)が組織される。
 事実上の検閲機関である。
 まず初めにエロ、グロ、BL、などから始まって、LGBTQ+関連が規制対象になるのではないでしょうか。
 韓国のアチョン法を参考に考えるに、多くの作品が規制対象に加えられる。
 規制する側はそれらの作品に思い入れなどはなく無理解であるため、自身の「気持ち悪い」と言う感情が根本にあり、多くの虚飾を付けくわえて規制対象とするでしょう。

 世界に誇る漫画やアニメ、ゲームの制作者の多くが犯罪者とされてしまう。
 規制品を所持する一般人さえ犯罪者とされる。
 規制庁は仕事をしていることを示すために、毎年多くの作品を規制品に加えていく。

 規制の範囲は拡大するのだ。

 特に神経質に規制するのは、規制庁(仮)や政府、政治家を批判する内容の作品ではないだろうか。
 各種メディアでさえ、政府批判ができなくなっていく。
 政治家批判ができなくなれば、まともな選挙が行われなくなる。
 自由な表現のできない創作物からは、魅力のない作品しか残らず、文化も衰退していく。
 生き残るのは、政府機関に迎合した内容の作品だけになり、政府の広報的な、作品とは言えないようなモノばかりになっていく。


 多少大げさに考えたモノではあるが、「表現の自由」を失うと、そんな世界になっていくのではないかという恐怖がある。


 自分は細々と漫画アシスタントを続けているが、時には二次創作として絵を描いたりもする。
 想像の羽を広げて、思いついたモノを、思った通りに表現できなくなる世界には、なってほしくありません。
 漫画の第一線で活躍する赤松氏を応援せずにはいられません。


 特に若い世代の人たちに言いたい。
 選挙に行きましょう。

「どうせ選挙で一票を入れたところで、政治が変わるわけないだろ」と、思っている人はいませんか?
 総務省のホームページに掲載されている「国政選挙における投票率の推移」を見ると、直近の衆院選の投票率が55.93%、参院選の投票率が48.80%です。
 裏返せば、国民の約半数の人たちが投票していないということです。
 その中には上記のように、「一票入れたところで変わらない」と考えている人の数がどれくらいになるでしょう。
 半数居たとして、その人たちが投票するだけで、選挙の結果は大きく変わるはずです。

 また、投票は無記名で行われますが、投票者の確認がされるため、「どういった年代の人たちが票になる」ということは、政治家の知るところとなります。

 若者の投票率が低いために、「若者向けの政策は票に繋がらない」とばれてしまっているわけです。

 若者向けの政策が必要なのは、若者や投票権のない子どもたちです。
 若者の票が選挙結果を左右すると思わせるだけの投票率があれば、政治家は若者にも目を向けるようになるでしょう。

 今まで選挙に参加しなかった多くの人たちの持つ「一票」は無力ではありません。


「あんなクソ政治家に投票した奴の気が知れんわ」などと思ったことのある人はいませんか?
 私はよくあります。

 しかし、政治家批判をしていいのは、投票した人だけだと思ってもいます。
 投票しないということは、「全てお任せし、私は従うだけです」という表明になってしまうと考えるようになったからです。
 面倒くさいと投票しなかった二十代の頃を後悔してます。

 投票率が上がれば、選挙結果は変わってくるでしょう。
 より良いと思われる政治家が選別されると思います。


 組織票や票田という言葉をご存じですか?
 かなり昔のことで朧気ではありますが、会社員時代に「○○党に投票して」と言われたことがあったような気がします。
 会社として、○○党の掲げる政策が利益につながると考えて社員に対して通達したモノでしょう。

 今では正社員より派遣やフリーなど、様々な形態で仕事をしている人のほうが多いでしょうから、会社の言う通り投票するのが自分のためにならないこともあると思います。

 自分のこととして、選挙に関わり、しっかりと候補者を見極め、投票しましょう。


 選挙での投票は「義務」ではありません。
 我々日本国民の持つ「権利」です。

 投票しないということは、「権利」を一つ放棄しているということです。
「権利」を放棄する人は、搾取の対象となっていくだけです。


 あまり政治向きなことなど主張したくはありませんが、赤松氏が漫画文化を守るために「表現の自由」を掲げて選挙活動をしているので、つらつらと思ったままに文章を綴ってしまいました。
 散文駄文、失礼しました。